どうもこんにちは。中学生の頃日本のフォークソングに目覚め、それからあっという間にン十年の歳月は流れましたが、今も情熱醒めやらず、加えてニューミュージック、J-POPも愛聴しているOJA-P(オジャピー)と申します。
CMを始めとした映像制作とイベント運営に情熱と会社員生活を捧げ、退職した今も個人事業主として「HoBo企画工房」を立ち上げ、仕事を続けております。当時と異なりマイペースでできるところが自営のいいところですね。
そんな訳で時間に余裕ができた時などに、かつてお気に入りだったあの頃の名曲のフレーズがふっと頭に甦ります。そんな愛すべき曲を、聴いていた当時の想い出なども振り返りながら、歌詞の考察をしてみたい……。そんな想いから、本ブログを立ち上げました。どうぞご贔屓にしていただけると嬉しいです。
そんな記念すべき(?)第1回の今日はかぐや姫の「アビー・ロードの街」です。
なぜこの曲を選んだかといいますと、この曲、私の邦楽フォークソングへの扉を開いてくれた曲だからなのです。
保育園から小学校、中学高校と、私には「ムトーくん」という同い歳の同級生がいました。
私が育った清里という場所は、知る人ぞ知るポール・ラッシュさんというアメリカ人が開拓した農村であり、それ故に教会もあって彼はそこの牧師さんの息子だったのでした。
僕たちは仲良くなり、一緒にピアノ教室に通い(彼が誘ってくれた)、教会の日曜学校にも共に通いました。
お父さんの職業柄、そして清里という土地柄もあって当時は東京からの大学生たちとの交流も多く、音楽好きのムトーくんは洋楽を始め、当時流行していた曲にどんどん精通していったのでした。
ある日ムトーくんは僕に「アキボ(当時の私のあだ名)、ビートルズって知ってる?」と訊きました。ビートルズ。もちろんその名は聞き覚えがありました。しかし当時小学生だった私は、流行りのヒット曲をランダムに聴くことはあっても、特定のバンドを好きになって聴くという習慣はありませんでした。
それがしかも洋楽、しかもしかもロックバンドでしたからそれは新鮮な響きでした。
「ものすごくいいよ。カッコいい。バツグン」
そんなムトーくんの言葉に背中を押されてビートルズを好きになった私。どのようにして好きになったかはまた別のお話とさせてください。
時は下って、中学時代にはスピードスケート部に所属した私。地元には、今はなき「八ヶ岳パンテスコープ」というスケート場があり、冬のシーズンには朝晩の練習が日課でした。
ところがある年、そのパンテスコープが改修工事のため使えなくなり、なんと富士山の麓にあるスケート場(確か富士スバルランド)まではるばる練習に行くことに。今にして思うと、中央自動車道も開通していない当時は片道2時間の道のり。学校が用意したマイクロバスに乗って延々と向かうのでした。
それだけの時間、せめて音楽でも聴きたいもの。たまたま助手席に座った私に、運転手さんが声をかけてくれます。
「その中に(ダッシュボードを指差して)聴きてえのがあったら聴いていいから」
指の先には、当時8トラと呼ばれた、カセットの大きい版がいくつか置いてありました。ほとんど演歌だったのが、ひとつだけ「かぐや姫」とあります。かぐや姫……?これは演歌かな?男?女?
よくわからないままに曲名に目をやると「アビーロードの街」の文字が。アビーロード=アビイ・ロードといえば、かのビートルズの名作アルバムのタイトル。これは聴いてみたい。そして恐る恐る8トラのカセットをガチャン!と入れた瞬間が、かのフォークグループ・かぐや姫との出会いだったのでした。
イントロのエレキギターはエフェクターがあまりかかっていなさそうな4ビートの裏打ち、キレのあるカッティングが心地よく、雨の情景を際立たせます。そして正やん(伊勢正三さん)のクールで突き放したようだけれど、湿度のある甘い歌声。
なぜ「アビーロード」なのか?それは歌詞に答えがありました。
ビートルズの歌が 聞こえてきそうと
二人で渡った 交差点
ビートルズに詳しくない方でも、ご存じの方多いかもしれません。アルバム「アビイ・ロード」のジャケット写真は、メンバーの4人が一列に横断歩道を渡っている、印象的で有名な写真ですね。私も大学生の頃、仲間と呑んで酔っ払って、深夜の横断歩道で真似して歩いたりして遊んでいました。若かったなあ。
翻って、かぐや姫の「アビーロードの街」の舞台は東京の青山通り。もともとお洒落な街を走っている通りですが、このアビイ・ロードと関連づけたことでますます洗練されたイメージを、街にもこの曲にも与えることに成功したように思われます。
ビートルズの歌がきこえてきそうと
二人で渡った交差点
(『アビーロードの街』より)
歌詞の内容は、毎日のように会っていると思われる男女が、水曜日だけ彼女の都合で会えない、そんな寂しい心境を男の視点から歌っているというシチュエーションです。
公衆電話で電話をかけるシーンがあるので、電話で話すくらいはできるようです。
余談ですが、今はめっきり減ってしまった公衆電話ですが、昔はよく歌詞に登場していました。私の記憶で印象的なのはふきのとうの「雨降り道玄坂」、そしてさだまさしさんの「加速度」です。
この「アビーロードの街」、よく確認もせずに長いこと作詞・作曲とも正やんだと信じて疑わなかったのですが、作曲はこうせつさんと知って驚きました。言われてみると、サビ前のファルセット(裏声)になるフレーズとか、サビでメジャー(長調)に転調するところなど、こうせつらしさが散りばめられていて納得、なのでありました。
そして私は、この出来事をきっかけにもう毎日かぐや姫しか聴かないというくらいハマっていくのですが、おいおいそんなお話もさせてください。

コメント
小沢さんの人となりが知れました。
フォローさせて下さい。
小泉さん 早速にありがとうございます!
時々甲信したいと思いますので、また覗きにお出かけください。